診療について

血液は赤血球、白血球、血小板という血球の部分と、血漿という液体成分から成り立っています。これらの血球は骨髄(骨の中心にある部分)でつくられ、骨髄から末梢血へ運ばれます。

骨髄の異常があると正常の血球がつくられなくなります。骨髄の異常を来す病気には、再生不良性貧血(赤血球、白血球、血小板が減る)や、白血病(骨髄で白血病細胞というがん細胞が増えてくる)などがあります。

血液内科は「どんなことをしているのかわからない」「どういうときに行けばいいのかわからない」診療科だと思います。下記のことを参考にしていただいて、気になるところがあれば、外来受診をおすすめします。

女性の方へ

  • • 疲れやすい
  • • 顔色が悪くなったと他人から言われる
  • • 不正出血がある、生理の量が多い

貧血の大半は鉄欠乏性貧血です。その原因として胃癌、大腸癌、子宮筋腫や卵巣腫瘍など婦人科の病気がかくれていることがあります。その他貧血の原因としてビタミンB12や葉酸の不足、スポーツ貧血などがあり、腎不全、甲状腺機能低下症等でも貧血になることがあります。

胃の手術をしていませんか

胃の全摘手術を行った人は、手術後2年から5年くらいで貧血になります。ビタミンB12は胃で吸収されますが、胃がないとビタミンB12を含む食品を食べても吸収できません。「巨赤芽球性(きょせきがきゅうせい)貧血」になります。

貧血には鉄欠乏性貧血以外の貧血もあります。重症の貧血では心不全を合併することがありますので「足がはれる」「動悸がする」という症状がでてきます。貧血のある方は男性の方も、胃や腸の検査を含めた全身の検査をうけられることをおすすめします。

赤ら顔、目が充血している、頭が重い

赤血球が増加することで、血液の流れが悪くなり上記のような症状がでてくる「多血症(たけつしょう)」という病気があります。この病気は、喫煙や肺の病気などでおこる場合と、骨髄の病気でおこる場合があります。

熱がないのに白血球が増えている

健診で「白血球が少ない」あるいは「白血球が多い」といわれた

白血球数は1μlあたり3,000-8,000台と正常でも個人差があります。白血球数の増加や減少があるから、血液の病気があるとは限りません。逆に症状がなくても、血液の病気がかくれていることがありますので、血液内科を受診して血液検査などをうけてください。

血が止まらない

  • • 口の中の出血がいつまでたっても止まらない(虫歯も歯槽膿漏もないのに…)
  • • 耳鼻科に行ったけど鼻血が止まらない 
  • • 打撲していないのに紫斑があちこちに出る

極端な血小板減少があると血が止まりにくくなります。血小板の減少以外に、血を止めるのに必要な蛋白(凝固因子)が不足してもこのような状態になります。このような症状があれば、血液検査で血小板減少や凝固因子の異常がないか調べます。

首にしこりができている(リンパ節がはれている)

脚のつけね(そけい部)にできものが…

腰が痛くて整形外科で治療しているけど、ますます腰が痛くなった

リンパ節がはれることでみつかる病気、リンパ節炎や悪性リンパ腫、腰痛や圧迫骨折でみつかる多発性骨髄腫も血液内科で診断および治療を行います。

血液の病気に特有の症状はほとんどありません。「風邪がなかなか治らない」「いつもと違うきつさがある」など気になる場合は、血液検査を受けてみてください。「風邪と思っていたけど1週間以上たっても熱が下がらない」というように風邪と同じ症状で血液の病気がみつかることがあります。

「別の病院で血液の病気と診断されたが、意見を聞きたい」という相談に応じることができます。その場合、患者さんの血液検査や画像を持参ください。このようなご相談のある方は、あらかじめ当院の地域医療連携室へお電話でご連絡ください。
 

外来担当医表

血液・腫瘍内科
新患 担当医 担当医 担当医
再来

毎週火曜日・水曜日・金曜日の午前中(新患受付は午前11時まで)
緊急の場合は、上記以外でも対応しますので、病院受付にその旨お伝え下さい。

 

スタッフと専門領域

黒岩 三佳

臨床研究部長

専門分野
造血器腫瘍、血液凝固異常
取得資格
日本血液学会 血液専門医、日本内科学会 総合内科専門医
所属学会
日本血液学会、日本内科学会、日本臨床血液学会、日本血栓止血学会、日本造血細胞移植学会

嶋川 卓史

内科医師

専門分野
血液内科
所属学会
日本血液学会、日本造血細胞移植学会