診療について

2015年4月に血管外科が開設されました。当科では胸部と頭頚部を除いた全身の動脈疾患、下肢静脈瘤に対する診療を行っています。また、高齢で併存疾患をお持ちの方に対しても他科との連携を密に図り、患者様にとって最善の治療に努めています。
 

得意とする専門分野

腹部大動脈瘤

腹部大動脈瘤は腹部大動脈が拡張し、放置すると破裂して致死的大出血をきたす疾患です。かつては開腹・人工血管移植術(図1)が必要でしたが、開腹を行わない血管内治療(ステントグラフト内挿術:図2)も積極的に行っています。

図1:人工血管置換術図2:ステントグラフト内挿術

閉塞性動脈硬化症

図3:内側足底動脈へのバイパス

閉塞性動脈硬化症は血流障害により、歩行困難、下肢痛、潰瘍・壊疽をきたす疾患です。症状に応じて、個々の症例に最適な治療方針(薬物治療、血管内治療、バイパス術のいずれが最適か)を決定しています。近年、糖尿病や血液透析患者の増加により難治性潰瘍・壊疽を伴う重症虚血肢例が急増しています。

従来は血行再建不能と判断され、下肢切断に至るものも少なくありませんでしたが、積極的に足部(脛骨動脈、足背動脈、足底動脈)までのバイパス(図3)を行うことにより、可能な限り大切断(大腿や下腿切断)を回避するように努めています。

下肢静脈瘤

図4:下肢静脈瘤レーザー焼灼術

下肢静脈瘤は下肢の皮下静脈が拡張・蛇行し、下肢のむくみ、だるさなどをきたす疾患です。症状や患者の希望に応じて、根治的なストリッピング手術やレーザー治療(図4)を行っています。レーザー治療には最新鋭のELVeSレーザー1470を導入し、術後疼痛の少ない治療を行っています。

 

外来担当医表

血管外科
(手術日)

 

スタッフと専門領域

隈 宗晴

血管外科部長

専門分野
血管外科全般(胸部を除く)
取得資格
日本外科学会専門医・指導医、三学会構成心臓血管外科 専門医・修練指導者、日本脈管学会認定脈管専門医、腹部大動脈瘤ステントグラフト 指導医、日本血管外科学会認定 血管内治療認定医、下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の指導医
所属学会
日本外科学会、日本血管外科学会評議員、日本心臓血管外科学会、日本脈管学会、日本静脈学会