診療について

  • • 日本整形外科学会専門医の資格を有するスタッフによる診療体制です。
  • • 病状の十分な説明のうえ、患者さんのおかれた社会的状況やご希望を十分考慮し、手術以外の方法も含めて治療方法のきめの細かい選択を心がけています。
  • • 年間の手術件数は約740例、ほぼ整形外科領域全般の手術が可能です。
  • • 患者さんの負担が少ない手術を心がけています。
  • • 他科との協力により合併症のある患者さんの手術にも対応しております。
  • • 今後、さらに近隣の医療機関との連携を高めていきます。

 

対象疾患

当科で治療に携わる疾患は整形外科全般です。レントゲンの他、必要に応じてMRI、CT、エコーなどの検査の上、治療しています。

外来

腰痛、膝痛、スポーツ障害、骨折、捻挫、脱臼などの外傷での創処置、ギプス治療、装具装着などを行います。腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどでのブロック注射を行っています。

入院

安静、リハビリ、関節鏡手術等の小手術では短期入院治療を行います。骨折、靱帯、腱、神経断裂等の各種外傷の手術、脊椎手術、関節鏡視下手術、膝関節、肩関節、手足の手術、人工関節などと術後リハビリを行っています。

お年寄りの大腿骨頸部骨折では、できるだけ早期の手術とリハビリにより合併症の予防と早期離床をめざしています。 脊椎カリエス、骨関節結核の治療も年に数例行っています。

脊椎疾患

環軸椎固定術、頚椎椎弓形成術、頸椎前方固定術、腰部脊椎管開窓術、腰椎前方固定術、腰椎後方椎体間固定術など

膝疾患

関節鏡視、人工膝関節置換術、高位脛骨骨切り術、前十字靱帯再建術、半月板切除術など

股関節疾患

人工股関節置換術、寛骨臼移動術、大腿骨骨切り術など

足関節、足部疾患

外反母趾矯正骨きり術、足関節固定術、外側側副靱帯再建術、陥入爪根治術など

肩関節疾患

関節鏡視、腱板修復術、肩関節形成術、肩関節安定化手術など

肘関節疾患

離断性骨軟骨炎、内惻側副靱帯再建術など

手関節疾患

橈骨楔状骨切り術、尺骨短縮骨切り術、小切開による舟状骨骨折骨接合術など

骨折

大腿骨頸部骨折骨接合術、橈骨遠位端骨折骨接合術、その他

関節リウマチ

人工関節置換術、足関節固定術、足MTP関節切除形成術、手関節形成術、腱移行術、手指関節固定術など

神経障害

手根管症候群、肘部管症候群の神経剥離術

認定・指定施設

日本整形外科学会研修認定施設

 

脊椎脊髄外科診療について

当科では2014年4月より脊椎疾患、外傷の専門的治療を行う体制が整いました。脊椎の治療・手術には専門性を要するといわれていますが、1989年より25年間一貫して脊椎の診断・治療に携わってきた専門医が2013年4月より赴任し、豊富な経験と確かな実績に基づいた信頼性のある診療ができる体制となっています。

当院においての治療実績は今のところ多くはありませんが、今後徐々に増加してゆくことが予想されます。このホームページにおいて、年度毎の治療実績をまとめ情報公開をしてゆく予定です。 現時点で当科で治療可能な疾患は以下のとおりです。

疾患情報

頸椎症性神経根症、頸椎症性脊髄症、頸椎後縦靱帯骨化症、頸椎椎間板ヘルニア、中心性頚髄損傷、側弯症、胸椎黄色靭帯骨化症、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎変性すべり症、腰椎分離すべり症、 腰椎分離症、脊椎カリエス、脊髄腫瘍、脊椎圧迫骨折、脊椎骨折および脱臼など

外来受診の仕方

毎週火・木曜日に脊椎指導医が外来診療します。8:30~11:00に来院し、初診受付をしてください。 今までかかっていた医療機関がある場合、可能でしたら紹介状とCD-ROMで画像のコピーをお持ち下さい。診断や治療方針の結論がその日に得られます。今まで医療機関にかかったことがない方は、紹介状、画像のコピーは不要です。

結核患者さんの紹介・転院について

地域連携室宛てに紹介状(整形外科宛てと呼吸器内科宛て)と検査結果(血液検査、T-spot、喀痰塗抹検査、PCR1回の結果)とCD-ROMに保存した画像(胸部X線写真、胸部CT写真、脊椎X線写真、CT写真、MRI検査)をお送りください。 調整の後、受診日および転院日をご連絡します。なお、喀痰から結核菌の排出があるかどうかで結核病棟での隔離状態がかわりますので、喀痰の結核菌塗抹検査結果は必ず3日連続の結果をお知らせ頂きますようお願いします。
 

手術実績

2016年度:手術総数124例

代表的疾患別

  • 頸椎症性神経根症:2例
  • 頸椎症性脊髄症(OPLL含む):9例
  • 胸椎圧迫骨折:8例
  • 脊椎硬膜内髄外腫瘍:2例
  • 化膿性脊椎炎(結核を含む):13例
  • 腰部脊柱管狭窄症(すべり症を含む):48例
  • 腰椎椎間板ヘルニア:16例

手術アプローチ別

  • 頸椎前方:2例
  • 頸椎後方:13例
  • 胸椎前方:2例
  • 胸椎後方:12例
  • 腰椎前方:3例
  • 腰椎後方:91例
  • その他:40例

合併症

  • 深部感染:1例
 

入院概要

手術は原則月曜日、場合により水・金曜日に行っています。入院期間は手術日や既往症の内容により異なりますが、一般的には手術の2-7日前に入院して頂き、術後は1-2日で離床し、7-14日で退院となります。入院費用は手術内容によって変わりますので、外来にて担当医にお尋ねください。
 

よくある症状

こんな症状があったらお気軽に、当院もしくは、お近くの整形外科の先生にご相談下さい。

臀部から大腿、下腿後外側面に痛み、しびれがある

腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症で神経が圧迫され、坐骨神経痛をおこしていることが疑われます。症状によっては、椎間板や神経圧迫の状態を見るためにMRI検査を行うこともあります。投薬やブロック、手術などのうち適切な治療を選択します。

歩行により痛みふくらはぎがこわばったりしびれで長く歩けず休憩が必要

腰部脊柱管狭窄症や下肢の循環障害による歩行障害が疑われ、投薬、ブロック治療、循環改善薬の点滴などを行います。これらの効果が不十分で検査の結果、手術が必要となる場合もあります。手術が遅れると症状がとれにくいこともありますので早めにご相談下さい。

肩を強打したり手をついたりした後、腕に力がはいらなかったり挙上しにくい

腱板、関節唇の損傷などを起こしている可能性があり、レントゲンの他、MRI、CT、関節造影などが損傷部位と程度の診断に有用です。肉体労働やスポーツによる酷使により腱板が断裂すれば、痛みや筋力低下が出現します。

腱板は外傷が無くても徐々に擦り切れ断裂することも多く、レントゲン撮影だけではわからず、五十肩として放置されていることもあります。専門家の診察やMRIなどの断層検査が必要です。

消炎鎮痛剤、関節内注射、筋力訓練などにより症状が軽快することがあります。腱板断裂を放置していると断裂部が徐々に増大し、骨頭が挙上して肩峰に衝突するようになるため、手術で修復することが望ましいこともあります。

ゴルフやテニスなどのスポーツで十分に使えるようになるまでには手術後4~6カ月のリハビリが必要です。手術の結果は断裂部の大きさや残存腱板の質により変わります。

手がしびれて不器用になった、足が床にひっかかりやすくなった、階段を降りると膝がふるえる、早歩きができない

脳神経疾患の他、頸部での脊髄の圧迫による障害の可能性もあります。下肢症状が出現したら早期の手術が望ましい場合もあります。

股関節や膝関節が痛くて歩くのが辛い、関節を動かすと痛い

すりへったり半月板が断裂したための痛みが多いですが、神経痛との見分けがつきにくい場合もあります。内服薬、外用薬、体操、ヒアルロン酸の関節内注射や足底板、膝装具を使用します。場合によっては、関節鏡、人工関節、骨切り術などが望ましいこともあります。

変形性膝関節症では、関節のスムーズな動きを保つのに必要な骨の表面にある軟骨がすり減り、種々の膝関節内の変化を起こします。病気の原因としては、加齢、外傷(骨折、靭帯などのけが)、肥満、遺伝的素因が重要な要素と考えられています。

治療としては飲み薬や関節注射や装具などの保存療法が原則ですが、保存療法で効果がなく関節症が進行した場合手術による治療が選択されることもあります。

手術には関節鏡を用いた関節内洗浄、骨きり術や人工関節置換術など症例に応じて手術法を決定しています。特に人工膝関節置換術は日本全国で年間約3万3000例行われており、年々その数は増加傾向にあります。関節鏡の場合は1週程度で退院となります。骨きり術や人工膝関節の場合は4週間余りの入院が必要です。

変形性股関節症とは、股関節の軟骨が何らかの原因で徐々に磨り減って、長い間に股関節の股関節の骨が変形していく進行性の病気です。変形は老化によっても起こるものや、先天性股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全などが原因となり起こってくるものなどがあります。変形が強くなると疼痛が増悪して、動きの制限や跛行などが起こります。

人工股関節置換術は、末期股関節症に対して行なわれます。変形した股関節の悪い部分を、金属やセラミック、ポリエチレンなどのインプラントに入れ換える手術です。

人工股関節置換術をうけると、手術により痛みから解放され(または大きくやわらぐ)、変性や痛みのために制限されていた関節の活動性(動き)をとり戻し、日常生活の飛躍的な改善が期待出来ます。耐久年数(15-20年)や弛みの問題があります。

リハビリテーションは、手術後2日目には、起立し歩く練習を開始していだだきます。通常は、約3週から4週間で、杖で歩行しての退院が可能です。

母趾の変形と母趾痛があり、外反母趾の可能性がある

足の専門の先生に診てもらうのが良いです。治療には運動療法や装具による保存療法と手術療法があります。

外反母趾はある程度変形が進むと、矯正体操や装具療法では変形を防止する事は難しく、徐々に変形が著しくなり、母趾が極度に曲がり第2趾の下に入り込んだり、難治性のタコができて靴が履きにくくなることもあります。

進行して手術が必要となった場合、我々は、開張足の矯正力にすぐれ、母趾延長で第二趾足底の胼胝部痛が改善する第一中足骨近位骨切り術を行っています。ロッキングプレートで固定することにより、早期リハと入院期間の短縮を可能にしました。

術後成績は安定しています。手術後2週には、外反母趾装具を履いて、万歩計で2千歩から開始していだだきます。通常は、約4週から6週間で、マリアンナ装具を履いて、退院となります。

XP上、骨癒合が確認されたら、足底板を装着の上、少し広めの普通靴が履けるようになります。退院後も自宅での母趾の曲げ伸ばし訓練や、筋力訓練が必要です。

 

外来担当医表

整形外科
新患 中家 津嶋 岡本 福元 宮﨑 太田 (手術日) 吉田 松原 山手 (手術日)
再来 福元 松原
(手術日)
吉田 岡本
(手術日)
中家 太田 宮﨑
(手術日)

急患につきましては上記に限らず対応しますのでお気軽にご相談ください。

 

スタッフと専門領域

中家 一寿

整形外科部長

専門分野
脊椎外科、関節外科、手の外科、スポーツ整形
取得資格
日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定 リウマチ医
所属学会
日本肩関節学会、日本人工関節学会

吉田 裕俊

整形外科部長

専門分野
脊椎脊髄疾患
取得資格
日本整形外科学会 整形外科専門医、脊椎脊髄病医、運動器リハビリテーション医、日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医、日本脊椎インストゥルメンテーション学会 評議員
所属学会
日本整形外科学会、日本脊椎脊髄病学会、日本脊椎インストルメンテーション学会、日本小児整形外科学会

福元 真一

整形外科医長

専門分野
整形外科疾患一般、外反母趾
取得資格
日本整形外科学会専門医、日本リウマチ学会専門医、日本整形外科学会認定 リウマチ医・スポーツ医、脊椎脊髄病医、運動器リハビリ医
所属学会
日本足の外科学会、日本手の外科学会、日本肩の外科学会

宮﨑 幸政

整形外科医師

専門分野
整形外科一般、脊椎脊髄外科
取得資格
日本整形外科学会専門医、脊椎脊髄病医
所属学会
日本整形外科学会、日本脊椎脊髄病学会

津嶋 秀俊

整形外科医師

松原 弘和

整形外科医師

専門分野
整形外科一般、膝関節疾患、スポーツ整形
取得資格
日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定 スポーツ医
所属学会
日本整形外科学会、日本人工関節学会、西日本整形・災害外科学会、日本整形外科スポーツ 医学会、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会

岡本 重敏

整形外科医師

専門分野
整形外科一般、膝関節疾患
取得資格
日本整形外科学会専門医
所属学会
日本整形外科学会、西日本整形・災害外科学会、日本人工関節学会、日本臨床バイオメカニクス学会

太田 浩二

整形外科医師

専門分野
外傷一般、脊椎、リウマチ
所属学会
日本整形外科学会、西日本整形・災害外科学会、日本手外科学会、人口関節学会・日本リウマチ学会、九州リウマチ学会

山手 智志

整形外科医師