地域の医療機関の支援、地域医療連携の推進に取り組んでいます  

 

とびうめネット(高齢者救急医療システム)

福岡県粕屋北部における「かかりつけ医」(医師会)主導の在宅医療・独居高齢者支援システム

現在の日本において高齢者救急医療システムは医療の根幹です。そもそも、高齢者は在宅医療を希望し急変時の医療体制に不安を抱えながらも入院診療に依存しています。

「かかりつけ医」は在宅医療に寄与したい想いはありますが急変時の時間外対応や、入院治療が可能な病院の急な確保に不安があります。救急病院はといえば患者情報を欠く救急診療にリスクを感じています。行政機関は安全な救急医療の充実と医療費の効率的な運用を図りたい。

こうしたそれぞれの想いを解決するため、「かかりつけ医」(医師会)、救急病院、救急搬送に関わる消防署、市役所、町役場等の行政機関など四者がネットワークを形成し、安心・安全の医療を提供するために整備されたのが、福岡県粕屋北部在宅医療・独居高齢者支援システムです。

地域住民は「かかりつけ医」で既往歴、服薬歴、アレルギーの有無など救急医療に必要な情報を事前に登録、この情報は医師会を通じて消防署、救急病院へと伝達されます。患者として救急搬送または独自に救急病院を受診する際、この情報を元にして病院側は救急医療を提供します。

例えば身元不明、意識不明の脳卒中患者が救急搬送された時、搬送先の救急病院では患者の既往歴、服薬歴、輸血や手術を含めた集中治療希望の有無、患者家族への連絡先などもわからないまま治療方針に迷う事例があるので、そうした場合にこのシステムが非常に有用です。

こうした経験を元に粕屋地区では2006年11月から本システムを開始、登録症例は徐々に増加し2010年1月現在で1500例になりました。

「在宅医療・独居高齢者ネットワーク」イメージ図

地域医療の現況

▸地域住民

在宅医療を希望も急変時の医療体制に不安→入院診療に依存

▸かかりつけ医

在宅医療に寄与したいが、急変時の時間外対応や入院病院の確保に不安

▸救急病院

患者情報を欠く救急診療にリスク・在院日数の短縮

▸行政機関

安全な救急医療の充実と医療費の効率的な運用

発足後の現在

▸対象患者

65歳以上の在宅医療患者から、独居高齢者~在宅の重度障害児・者や神経難病の患者さんへ拡大

▸対象地域

古賀市・新宮町の2箇所(粕屋北部)~ 福津市、福岡市、久山町に拡大傾向

▸登録者

1500人、うち1割が入院(入院症例の半数が時間外独歩受診や救急車搬送)

▸平均在院日数

115日(7割が自宅退院)

 

開放型病院病床について

開放型病院とは

病院の施設や機能を、地域医療機関の医師にも開放している病院のことをいいます。

開放型病床とは

病院の施設、機能の開放の一環として、病床の一部を、診療所のかかりつけ医に開放し、当院の医師と共同して診療を行うものです。

共同診療について

紹介患者様が入院された場合、当院担当医と共同で診療・指導にあたることを「共同診療」といいます。共同診療の報酬は、開放型病院共同指導料(1)として患者様に請求することができます。登録医のご希望と患者様の同意が必要ですので、地域医療連携室で対応いたします。

登録医制度について

開放型病院になるためには、病院と直接雇用関係のない診療所などの医師に登録医となっていただかなければなりません。これが登録医制度です。

共同診療の流れ

地域医療連携室

共同診療日決定

登録医

当日来院 (受付・白衣名札の着用)

地域医療連携室

病棟へ御案内

病棟スタッフステーション

担当医からの説明

病室

患者様の診療等

病棟スタッフステーション

カルテに記載

地域医療連携室

 

患者様には安心を、かかりつけ医には入院中の紹介患者の状態がよくわかり、当院は症状が落ち着いた患者様をかかりつけ医に逆紹介ができるという利点が有ります。

 

粕屋宗像小児救急体制について

小児科医の不足による、小児救急医療が全国的に社会問題となっている昨今、当地域においても2008年までに近隣の病院小児科が相次いで閉鎖される事態が起こり、夜間や休日の重篤な小児救急患者への対応が深刻な問題となっていました。

そこで、2008年7月に粕屋・宗像医師会および当院の呼びかけで九州大学小児科、福岡県医師会、宗像急患センターおよび周辺都市の保健所や消防署が参画して、宗像・粕屋小児救急連絡協議会が結成されました。その結果、2009年4月より、休日と夜間の一次救急を宗像急患センターが、二次救急を当院が分担する新しい小児救急の体制がスタートしました。

当院は、原則として、かかりつけ医(開業医)や宗像急患センター等(一次救急)からの紹介患者さんの診療を担当し、入院が必要となる場合の専門医療(二次救急)を担当することになりました。症状により受診が必要な場合は、まず、かかりつけ医(開業医)や宗像急患センターを受診されますよう、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

▸宗像地区急患センター
場所:宗像市田熊5丁目5-5(宗像地域医療センター1階)
診療科目:内科、小児科
診療時間:平日:19:30~翌朝6:00/土曜:18:00~翌朝9:00/
日曜・祝日:9:00~翌朝6:00

 

地域がん診療連携拠点病院について

当院は、国指定の地域がん診療連携拠点病院として、専門的ながん医療の提供等に努めながら、がん医療に関する相談支援及び情報提供並びに地域の医療機関への支援、地域連携の推進等に取り組んでいます。

 

地域医療支援病院について

地域医療支援病院とは、地域の病院や診療所などを後方支援するという形で医療機関の機能の役割分担と連携を目的に創設されたもので、都道府県知事によって承認されます。

福岡東医療センターは2007年4月に地域医療支援病院として承認され、重症救急患者の受け入れや院内での各種研修会開催などから地域医療に貢献しています。

 

災害拠点病院とは

災害拠点病院とは、災害医療機関を支援する機能を有する病院で、重症・重篤な傷病者を受け入れるなど災害時の医療救護活動において中心的な役割を担う病院です。当院は救命医療を行うための高度診療機能を備え、被災地からの重症傷病者の受け入れなどを行うため、2009年12月に災害拠点病院として認定されました。

具体的な活動内容

  1. 1. 搬送された傷病者等のトリアージ
  2. 2. 救護所からの搬送患者(中等・重傷患者)への医療救護処置
  3. 3. 直接、外来受診する傷病者への医療救護処置
  4. 4. 自院で処置不可能な患者を基幹災害医療センター等へ搬送
  5. 5. 市町村設置救護所への医療救護班の派遣

 

結核医療基幹施設

結核病棟の紹介

概要

当院は、昭和37年に国立療養所福岡東病院として発足し、当初は1,710床で結核治療を主たる療養所として開所されました。時代の流れとともに結核患者数は減少していますが今なお年間18,000人以上の新規結核患者さんが発生しています。

当院では38床の専用病床を確保しており、内科全般、一般外科、整形外科、脳外科、呼吸器外科、精神科など複数の診療科と連携・協力して総合的な治療をおこなっています。

特徴

  • • 結核病棟には陰圧設備を備えた個室を有し、院内感染防止対策をおこなっています。
  • • 多剤耐性結核など、難治性の結核治療も積極的におこなっています。結核医療基幹施設として九州圏内の各県から患者紹介があり、積極的に受け入れています。
  • • 全国的にも腎不全患者の結核診療ができる施設は極めて少ないのですが、当院は腎臓内科医と連携し透析も行っています。
  • • 入院に伴う精神的サポートも精神科医(非常勤)により可能です。
  • • 退院後も近隣の保健所や医療機関との緊密な連絡体制を整備しています。